ネイティブスピリット ⑦
歌が終わると、
テントの入り口を開けて少しの休憩時間をはさむ。
これを数回繰り返す。
外の風が冷たくて気持ちいい。
すでに大汗をかいて、
頭がボーっとしている。
さっき起きたことがなんなのか?
全く頭の整理が出来ていない。
もう頭で考えるのをやめよう。
「儀式の間は、グランドファザーから目を離さないように。
自分のネガティブな思いを投げかけなさい。
投げかけた事に対して答えが必ず返ってきます。」
次は、自分のネガティブな思いを
グランドファザーに質問するという場面のようだ。
声に出して、石に向かって話しかけろ。
といわれても、何を話せばいいのか?
しかも、隣では友達聞いているし。
戸惑うようなことばかりが続く。
儀式が再開すると、
何度かこの儀式に参加している慣れた友達は
思いっきり石に向かってしゃべりだした。
しかも、泣きじゃくっている。
若干、引いてしまった。
「本気でこれをやるの??マジで?俺には無理です。」
絶対にやらないと心に誓いながらも、
ネイティヴの歌の時は気持ちよく歌っていた。
話しかけるのはやめて、心で質問を投げかけていた。
関連記事